おかえりなさい

高校終わりでピアノを中断していたが、数年前から明石から来てくれている生徒がいた。関学の学生で行き帰りにピアノレッスンに寄ってくれていた。バイトと留学などで足は遠のいていたが、最近メールがあり就職活動の傍らピアノをどこか大きな会場で弾きたいのでまた通い始めたいという。
気まぐれかなと今日は話を聴いた。
久石さんの難曲を生き生きと弾いて聴かせてくれた。決して気まぐれではない本気度が伝わる演奏だった。ピアノが心から好きだという演奏だった。
そこで発表会が今年はベガホールであるからベートーベンかショパンを勧めてみた。たまたま彼女の意向は偶然にも今年は甲東ホールではなく伝統的な宝塚のホールの殿堂ベガホールでできるという年に巡り合えたのである。抽選で当たることも確率は低いはずなのにこれもおどろきのひとつ。会場の写真を見せるとびっくり・・。
こちらから出演を言ったのではない。
何かが彼女を突き動かしているようだった。小さな生徒さんたちにがんばればこのように弾けるということを知らせてあげたいという気持ちを伝えてくれた。
この半年貴重な経験をし成長してきたのだ。すばらしいことだなあと思う。
長くかかるピアノのおけいこごとは今を大切にするということの積み重ねだ。
先にどうなるかは続けなければわからない。孤独な練習をどこまで続けられるか。それを見守る先生や親御さんたちの計り知れない努力・・・
小さいときから傍らで教えていらっしゃった先生の優しさが彼女を育てている。
芽が出るためのどんなレッスンをされていたのかとても知りたい気がする。
長くかかっても大学時代にさらにこのように目覚めるまで続けてくれたらと今の生徒たちに言いたい。実は私も大学時代なのである。ショパンに目覚めたのは・・・。

Comments

Post a Comment








Go to top of page