加藤幸子さんワンコインコンサート

久しぶりにオールショパンのプログラムを聴くことが出来た。
それもワンコインで・・・。14歳からアメリカにわたりジュリアード音楽院を卒業してご活躍の加藤幸子さんが阪大のホールで演奏会を行ったのだ。
マズルカ。ノクターン・ワルツ・バラード全曲。ピアノはベーゼンドルファー。
曲が進むにつれベーゼンが鳴り出した。最後の4番のバラードは圧巻。
アンコールのノクターンもすばらしかった。
気をてらうような演奏ではなくシンプルで真摯な演奏である。
最初やはりバッハやブラームスやシューマンという骨汰なドイツ派の曲を好む彼女にショパンは向いていないかもと思った。
だが実は演奏会に向けて好まれるショパンこそ彼女の年齢の円熟した一皮むけての演奏は素晴らしいのではないかと思えた。400席はほとんどいっぱい。
最後のトークの時のこと。
彼女は9.11テロの時ニューヨークに住みその時ちょうどピアノのことで悩む時期で他の仕事を探していた時だった。
人は明日の身はわからない・・と発奮。やはりもう一度好きなピアノをとことん猛勉強し始めたのだったという。そしてすばらしい今の演奏がある。
プロとしてのオファーが入り始めた。
さっぱりとした気さくな人だ。才能があってもピアノのリサイタルを開くというのは人にはわからないどれだけの苦労があることだろう。
自分を追い込み血のにじむような努力をしている。
芯の強さがなければ人前で自分をあからさまにして伝えることなどはできない。
彼女の人となりが目に見えるようにわかるし音楽芸術の奥深さを味わうことが出来,大阪大学会館の落ち着いた空間にも私はとても癒された。ショパンが好きでも普通あれだけ聴けば耳は疲れるはずだが・・・。

Comments

Post a Comment








Go to top of page